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『ミュウツー!我ハココニ在リ』における考察/三枝みや

■第1章 ミュウの繁殖についての仮説

 ミュウに性別があるのだろうか、という疑問がまずくる。少なくとも化石になった大昔のミュウのコピーであるミュウツー、先祖返りと思われる彼にはあるだろう(個人的希望と数々の理由から男性であると考える)。
 ミュウの退化=進化論はいずれ加賀村ひつじ氏との座談会で語るとして、現在のあのちまっとした見も心もお子様なミュウに雌雄の別はあるのかと考えると、答えは謎のままだ。しかし種族として続いている以上、繁殖しているのはまず間違いない。ここで大胆な仮説を立てることになるのだが、私は特定の相手を見つけたミュウたちに一定条件が整うと、双方繁殖期を迎えて性別を分けるのだと思う。つまり普段は未分化の無性体の状態にあるというわけだ。基本的に単独行動をとるミュウたちは、そう簡単につがいにならないだろうし、仮になったとしても、なかなか繁殖期は来ないと思う。そして来ないまま別れてしまう2匹、というのもありだと思うのだが・・・・ここではそれ以上言及しないでおこう。
 雌雄どちらにもなりえたミュウだったけれど、ミュウツーが男性体だったので、必然的に女性体にならざるをえないミュー。けれど包容力とか器の大きさとかを考えると、ミュウツーよりミューの方が母性を期待できるのは言わずもがなだろう。そんなわけでミューが将来「お母さん」になる。次に、ミュウは卵生か胎生か、という疑問が出てくる。外見的特徴を考えると哺乳類に近いかと思うのだが、『すべてのポケモンの遺伝子を持っている』とされるミュウなので、うかつなことは言えない。しかし仮に哺乳類だったとしても、カモノハシのような特殊な卵生だと思われる。何故ならば、ミュウにもミュウツーにも臍(へそ)がない。母体を胎児を繋ぐ臍の緒がないとすると、胎生であるとはまず考えられないではないか。
 ではミュウは卵生であると仮定して話を進めよう。ミュウの卵とは一体どんなものか? 少なくとも一般に考えられるような卵ではなさそうだ。『幻のポケモン』とまで言われる以上、ミュウという種の固体数はかなり少ないと見ていいだろう。そして何より忘れてはならないことに、ミュウはあのミュウツーと張り合えるだけの強大な超能力を宿している。個々の生命力が弱い種族ほど、繁殖力が強いのは自然界の自明の理とも言える。それならば、単体の能力があまりに強い種族の場合はどうだろう。私にはミュウが強ければ強い分だけ、その種の固体数が限られ繁殖力も低下していくように思えるのだ。いや、むしろその全体数を減らすことで、世界のバランスをとっているようにも見受けられる。ミュウの寿命を百年以上、あるいは数百年単位と考えると、繁殖期は数十年に一度くらいの割合でしかこなくても別段不思議はない。「一つ減ったから一つ増える」のような法則が成り立っていても、ミュウの場合おかしくないような気がする。
 少々脱線したが、話をミュウの卵に戻そう。上記の理由でミュウの出産(産卵?)は一回につき一個が限度かと思われる。そしてその形なのだが、普通に円形または楕円形の殻に包まれたものではなさそうだ。もしそうだとしたら、既にロケット団に発見されててもおかしくない。親のミュウ同様にその卵も幻の存在だとすると、自分ではまだ動けない卵を親が保護している可能性がある。そこで考えなければならないのがミュウという種族の特殊性なのだが、常に単独行動を好み、いつまでもいたずら好きの幼児性を強く残すミュウに、果たしてどこまで肉親への情愛があるのだろう。逆に親兄弟への認識やこだわりが薄い分、お子様特有の自己中心的意識が根強く、気に入った相手にとことん独占欲をもっていてほしい。これは推論というより願望の方が大きいのかもしれないが、映画で見たミュウの性格を考えると、そんなに的外れでもないと思う。それでもまあ、長い寿命の中で出産・育児に携わる時間はたかがしれているだろうし、ましてや孵化する以前の状態であれば、自らの遺伝子に刻まれた記憶が「守らなければならない」とする本能を呼び覚ますことだろう。
 ここでまた大胆な仮説を立てたのだが、ミュウの卵はいわゆる受精卵に近い状態で産み出されるのではないだろうか。もちろんそのままでは長くもたない。しかし硬い殻に包まれていては母体にかかる負担が強すぎるように思えるのだ。個人的に、ミュウにはあまり産みの苦しみというものを知っていてほしくない。痛みは記憶となり、そのまま子どもへの思い入れにすり変わってしまいそうだからだ。肉親への情愛が薄い分、つがい相手への執着が強い種族だと思っているので、できれば自分の子どものことは二の次三の次にしてもらいたい。(注:けして子どもをどうでもいいと思ってる、という意味ではない。ちょっと説明しにくいのだけれど…)
 ではその極小サイズの卵は何に守られ、どうやって生き延びているのだろう。殻でないとすると、殻の中にあるであろうゼラチン質のようなものに包まれているのでないかと推測する。極端だがわかりやすい例をあげると、カエルの卵を想像してほしい。あんなふうにゼリー状の塊の中に受精卵が入っているとしたら、いかに小さかろうと納得がいくのである。
 しかしその場合、卵が空気中にあっては乾燥してしまわないだろうか。そこで思い出すのはミュウツーの水の記憶である。あれがDNAに眠る生まれる前の記憶だとすると、ミュウという種族は水と深い関係があると思う。
 映画の中でミューも水底で眠り(あれは冬眠状態にあったのかもしれない)についていたことだし、水棲や両棲の生物ではないにしても、水とはかなり密接な生態をしているはずだ。もし卵がゼリー状の物体に包まれているのなら、それは水の中でこそ発育が可能なのだと思う。
 ここから先は、今までの立てた仮説を前提に推し進めていくことしよう。前述の通りミュウが肉親愛の薄い種族だとすると、一体いつ子どもに教育・・・・もとい、知識の伝達をするのだろう。はっきり言って、多少の遊び相手はするにしても、手間隙かけて生きていくための手段や知恵を教えるとは思えない。
そんなの面倒くさい、と投げ出しそうな気さえするのだ。
ならばいつするのかというと、孵化する前の状態でテレパシーによる睡眠学習が行われる。水中で長い藻に囲まれるように作った巣の中、卵の隣に親が添い寝して、今まで生きてきた年月の記憶に付随する知識のみを、双方とも睡眠状態で伝授するのだ。それは多く夢に近い形をとって、無意識下にひっそりと記憶される。そうすることで、孵化後子どもの肉体がある程度成長すれば、すぐにでも親離れができるようになるだろう。そして透過性のある膜に包まれているから、水中のミネラルやその他貴重な成分を摂取することができる。つまりは自力で栄養補給ができるのだ。そのためには綺麗で新鮮な大量の水が必要不可欠で、できるならミネラル豊富な海か、こんこんと水の湧き出す泉、もしくはいろいろな生き物が集まる湖あたりが好ましい。この卵の性質によって、母体にかかる負担は大幅に減ると見ていいだろう。(そういう意味では、ピュアーズロックのクリア湖の源泉など、ミュウの産卵及び睡眠学習に最適の環境と言える)
ミュウの卵(受精卵)が母体からこぼれ落ちてから孵化するまで、そのサイズ的に数ヵ月を要するのはまず間違いない。ミュウがその腕に抱き上げられる、といったらジャンガリアン・ハムスターぐらいの大きさか。だとすると孵化までほんの二~三ヵ月ぐらいと思われる。ミュウの成長速度までは考えていないのでわからないが、少なくとも親とほぼ同じサイズになったら決別の時期だろう。
 ミュウの繁殖はかなり条件が限定されるうえに、独立するまでの時間はそう長くはかからないと思われるので、この推論を立証する術は何もない。しかし同様に否定する根拠もまたないので、一個人の仮説としてここに提唱するものである。
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